絶対音感には「仮性」と「真性」があるそうです。「仮性」は「一つの音のピッチを正確に身につけていて、他の音はそこから相対的に導いて正しく判断する」能力で「真性」は「どの音でも即座に正しく判断できる」。だからこの二つを見分けるのは意外に簡単で、テストをして正解を出すまでの時間を測定したらすぐ分けることができるそうです。

カナダのマッギル大学の実験では、絶対音感を持たない素人でも好きな曲の好きなフレーズなら正しい音程で歌える人が1/4いたそうで、人間は意外に「正しい音の高さ」を長期記憶にしまい込むことができるようです。

絶対音感がある人は「すべての音の高さがわかる」そうです。そのため、救急車のサイレンなど身近な音もすべて「ドレミ」で聞こえる。これって便利なんですかね?
「神話」では「絶対音感を持つ人はきわめて音楽的」となっていますが、著者はこれに疑念を呈します。「音楽」は「絶対音高」の組み合わせでできているわけではない、と。実際、私たちは出だしのキーが“狂って”いても相対的な音が合っていれば「同じ曲」だと認識できますよね。つまり「音」と「音楽」とは違うものなのです。